門前の小僧、『維摩経』を読む 維摩会(春秋館)で参禅ライフ
(角川ソフィア文庫)を買いました。
すべて口語訳になっているので、とても読みやすいです。
他にも今年は、『NHK「100分de名著」ブックス 維摩経: 空と
2017年にNHKの『100分 de 名著』という番組で、
ようです。
おしえ』(細川貂々著、晶文社)というマンガが今年出版されています。
3年前の2019年には、『サンスクリット版全訳 維摩経 現代語訳』
(植木雅俊著、角川ソフィア文庫)が出版されましたね。
と『勝鬘経』)。
ですから、古くから日本人が親しんできたお経といって
よいと思います。
「家庭の生活を捨てずに、世俗の職業に就きながら、菩薩に
なる道を実践していくことができる」という点だと思います。
私も普通に仕事をもって働きながら、維摩会(春秋館)で
仏教を学び、心を磨いています。『維摩経』の主人公である
『維摩経』は、以下の通り全十四章から構成されています。
仏国品第一、方便品第二、弟子品第三、菩薩品第四、問疾品
品第九、香積仏品第十、菩薩行品第十一、見阿閦仏品第十二、
法供養品第十三、嘱累品第十四。
最初から読みながら、維摩居士の教えを学んでいきたいと
思います。
第一章の「仏国品」からご一緒に読んでいきましょう。
維摩詰所説経 (一名不可思議解脱)
是(かく)の如く我聞きき。
一時(ひととき)、仏、毘耶離の菴羅樹園(あんらじゅおん)に
在(いま)して、大比丘衆八千人と俱(とも)なりき。
菩薩も三万二千おわしき。
衆(もろびと)に知識せられ、大智・本行皆悉く成就し
たまえり。
諸仏の威神(みちから)の建(た)立てたもう所なり。
法の城を譲らんが為に正法を受持し、能く獅子吼して、
名(ほまれ)十方に聞えたり。
衆人請わざるに友として之を安んじ、三宝を紹隆して
能く絶えざらしめ、魔怨を降伏して諸の外道を制す。
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昆耶離とは、ヴァイシャーリーという中インドにある
都市で、通商貿易が盛んだったようです。
菴羅樹園とは、遊女のアームラパーリーが釈尊に
寄進した土地です。
比丘とは男性の出家者のことで、この場合は上座部
仏教の出家者を指します。
法(ダルマ)、僧(サンガ)の三つのことです。
では、また明日。
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