門前の小僧、『維摩経』を読む 維摩会(春秋館)で参禅ライフ2
『維摩経』第一章の「仏国品」の続きを、ご一緒に読んでいきましょう。
悉くすでに清浄にして永く蓋纏(まとい)を離れ、心(こころ)常に無礙解脱(むげげだつ)に安住して、念・定・総持・弁才断えず。布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧及び方便力具足せざる無く、無所得不起法忍に逮(およ)べり。
布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つを「六波羅蜜」といいます。
悟りに至るために為すべき六つの修行徳目のことです。
・「布施」は、施しをすること。金品を施す「財施」、
仏法を説く「法施」、命を懸けて人々を仏道へ導く「無畏施」の三施があります。
・「持戒」は、身を慎むために戒律を守ること。
・「忍辱」は、どんな苦しみでも耐え忍ぶこと。
・「精進」は、正しい修行を続けて努力すること。
・「禅定」は、妄想や雑念を払い、心を一所に定めて集中すること。
では、また明日!