門前の小僧、『維摩経』を読む  維摩会(春秋館)で参禅ライフ12

仏と菩薩と聖声聞と独覚との過去現在未来のすべてに礼拝し奉ります。

それでは、一章の「仏国品」の続きを、ご一緒に読んでいきましょう。

 

四無量心は是れ菩薩の浄土なり。菩薩成仏の時、慈・悲・喜・捨を成就せる衆生来って其の国に生ぜん。

 

四無量心とは、4つの広い心、計り知れないほどの利他の心を意味します。

①慈無量心:人々の幸福を願い、楽を与えることが無量(限りが無い)であること

②悲無量心:人々の苦しみを自分の苦しみとし、苦から救済することが

      無量(限りが無い)であること

③喜無量心:人々の喜びを自分の喜びとし、他者を妬まず自分のこととして喜ぶことが

      無量(限りが無い)であること

④捨無量心:他者に対する愛着や怨みなどの差別を捨て、平等に他者を利することが

      無量(限りが無い)であること

以上の4つの心を指します。

実践できるよう日々努力致します。

仏教遺跡にいた犬(筆者撮影)